MANUEL GOTTSCHING
幼少の時よりクラシックギターを習い15才の時にヘルムート・エンケとバンドを結成。
70年に、エンケ、そしてTangerine Dream から脱退したクラウス・シュルツとAsh Ra Temple を結成。疾走感に満ちたシュルツのドラムに、18才のマニュエルの凶暴なギター、そしてエンケのどんよりとしたベース、幻覚と混沌が交錯する相乗効果によりオーディエンスにも幻覚作用が起き、ベルリンにおいてセンセーショナルな存在となる。
71年にファーストアルバム「Ash Ra Temple」をリリース。シュルツは程なく脱退するが、その後もPINK FLOYDの影響を大きく感じさせる「Schwingungen」や、Timothy Learyと共作した「Seven Up」等をリリース。その後エンケも脱退し、Ash Ra Temple はマニュエルだけのグループとして活動を続ける。「Inventions For Electronic Guitar」、「New Age Of Earth」で自身の音楽性を確率し、名称もAshra と変更した。その後もAshra としては6枚のアルバムをリリース。そして、後に台頭するテクノ・ムーブメントにより再評価された歴史的名盤「E2-E4」を81年にレコーディングする。リリースは84年。
マニュエル・ゲッチングは70年代ドイツにおけるクラウト・ロックの代名詞であり、ジャーマン・ロック史にその名を刻む偉大なギタリストであり、エレクトロニック・ミュージックのオリジネイター的存在と言える。恍惚感を最大限にまで引き出す官能的なサイケデリック・ギターの、幾重にも重ねられた眩い音色は延々と反復を繰り返し、聴く者を無我の境地へと誘う。
彼が20年以上も前に残した作品の数々は、現在のテクノ・リスナーが聴いても全く古さを感じさせない。それは、斬新さのあまりに正当に評価を得られなかった「E2-E4」がスエーノ・ラティーノ、デリック・メイ、カール・クレイグといった現代のプロデューサーによってリメイクされた事に物語られている。
Ashraとして、又マニュエル・ゲッチングとして数回来日を果たしているが、メタモルフォーゼでは今回マニュエルのソロによる、世界初「E2-E4」のライブが実現!この歴史的瞬間は見逃せない。
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